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エアコンの種類別|掃除のしやすさと費用の違い

「エアコンクリーニング」と一口に言っても、対象になる機械は同じではありません。天井にはめ込まれたタイプと窓に取り付けるタイプでは、掃除の難易度も、業者が受けてくれるかどうかも、金額の傾向もまるで違います。

この記事では、家庭で見かける6つのタイプについて、掃除のしやすさ・業者の対応可否・費用の傾向・自分でできる範囲を整理します。あわせて、問い合わせのときに必ず必要になる型番の調べ方も具体的に書きます。金額は業者・地域・時期で変わるため断定せず、「どのタイプが上がりやすいか」という相対的な見方でまとめます。

6タイプの比較表

タイプ掃除の難易度業者の対応費用の傾向自分でできる範囲
壁掛け(標準)標準ほぼどこでも対応基準になるフィルター、吹き出し口、ルーバーの拭き取り
お掃除機能付き高い(部品が多い)対応するが機種を選ぶ場合あり高くなる傾向フィルター、ダストボックスのホコリ捨て
天井埋込(ハウジング)高い(高所・広い養生)対応できる業者が限られる高くなる傾向吸込グリルとフィルターの取り外し掃除
壁掛け埋込高い(本体が壁内)対応できる業者が限られる高くなる傾向前面の吸込口まわりの掃除
窓用(ウィンドウ型)構造が単純だが分解洗浄は不向き分解洗浄の対象外になることが多い対象外か、別扱いフィルター、外装の拭き取り
床置き標準〜やや高い対応する業者が多い標準〜やや高いフィルター、吹き出し口の拭き取り

以下、それぞれを見ていきます。

壁掛け(標準タイプ)

家庭でもっとも多い、部屋の壁の上部に取り付けられているタイプです。お掃除機能が付いていないものを指します。

前面パネルを開けてフィルターを外し、外装カバーを外して熱交換器と送風ファンを高圧洗浄する、という手順が確立されているため、ほぼすべての業者が対応します。料金表の「1台◯◯円」も、通常はこのタイプを指しています。

自分でできることは、フィルターのホコリ落としと、手が届く範囲の吹き出し口・ルーバーの拭き取りです(フィルター掃除の習慣化)。外装を外して内部を洗うのは業者の領域で、市販スプレーで代用する方法にはリスクがあります(スプレー洗浄のリスク)。

お掃除機能付き

見た目は壁掛けタイプと同じですが、フィルターのホコリを自動で取り除くユニットが内蔵されています。メーカーによって「フィルター自動おそうじ」「フィルターおそうじユニット」などと呼び名が違います。

掃除のしやすさは大きく下がります。お掃除ユニット本体・ブラシ・ダストボックス・駆動部・配線を取り外す工程が加わり、電装部に水がかからないよう保護する作業も必要になるためです。構造がメーカーやシリーズごとに異なるので、業者によっては特定メーカー・特定機種を受けていないことがあります。

そして重要なのは、お掃除機能があってもクリーニングが不要になるわけではないことです。メーカーの解説をもとにした担当範囲の整理と、料金が上がる理由はお掃除機能付きエアコンのクリーニングはなぜ高いのかにまとめました。

自分でできることは、フィルターの状態確認と、ダストボックスにたまったホコリを捨てることです。ためこむとお掃除機能自体の働きが鈍ります。

天井埋込(ハウジングエアコン)

天井に本体がはめ込まれ、四方向または二方向に風を吹き出すタイプです。リビングや広い部屋、マンションの一部で見かけます。

このタイプでまず確認すべきなのは、料金ではなく「受けてもらえるか」です。作業がすべて頭上になって脚立が必須になること、洗浄水が下に落ちるため床や家具の養生範囲が広いこと、本体が天井内に固定されていて分解手順が壁掛けと異なること、業務用に近い構造の機種もあること。これらが重なり、対応していない業者や「家庭用の壁掛けのみ」としている業者は珍しくありません。問い合わせの一言目で「天井埋込タイプですが対応できますか」と聞いてください。費用は壁掛けより高くなる傾向があります。

自分でできることは、吸込グリル(天井面のパネル)を開けてフィルターを外し、ホコリを落とすところまでです。グリルは落下すると危険なので、必ず両手で支え、脚立を安定させて作業してください。無理そうなら触らないという判断も正解です。

壁掛け埋込

本体が壁の内側に埋め込まれ、室内には吹き出し口とパネルだけが見えているタイプです。見た目がすっきりしている反面、本体を取り出す・分解するのが難しく、対応できる業者は限られます。天井埋込と同様に、料金より先に対応可否を確認してください。自分でできるのは吸込口まわりとフィルターの掃除までです。

窓用(ウィンドウ型)

窓枠に取り付ける、室外機と一体になったタイプです。工事なしで設置できるのが利点です。

このタイプは、分解洗浄の対象外とされることが多いという点を知っておいてください。理由は構造にあります。室内機と室外機が一体で、電装部と送風部が近接しているため、大量の水を使う高圧洗浄がなじみません。「窓用エアコンは対応外」と明記している業者が一般的です。

一方で、自分でできる範囲は他のタイプより広めです。フィルターは工具なしで外せる機種が多く、外装の拭き取りも簡単です。取扱説明書に手入れの手順が書かれているので、そちらに従ってください。それでもにおいが取れない場合、クリーニングという選択肢自体が乏しいため、買い替えの検討に移るほうが現実的なこともあります。

床置き

床に据え置くタイプで、壁掛けが設置できない部屋や、和室・寒冷地の住宅で見かけます。

構造は壁掛けに近く、対応している業者は多いですが、機種によって分解の手順が異なるため型番の確認が重要です。高所作業がない分、脚立が要らないという利点もあります。費用は標準〜やや高めの傾向です。

自分でできることは、フィルターの取り外し掃除と吹き出し口の拭き取りです。床に近いぶんホコリを吸い込みやすいので、掃除の頻度は高めに設定するとよいでしょう。

型番の調べ方

どのタイプでも、問い合わせのときに型番(形名)を伝えられるかどうかで話の進み方が変わります。探す場所は次のとおりです。

探す場所見つけ方
本体前面パネルの内側パネルを手前に開けると、フィルターの奥や側面にシールが貼られています
室内機の側面・下面の銘板シール本体の右下や左下に小さなシールがあることが多い
天井埋込の場合吸込グリルを開けた内側、または本体側面
取扱説明書・保証書表紙に形名が印字されています

メーカーの案内でも同じ場所が示されています。シャープのエアコン|形名確認のしかたでは、室内機の本体銘板シールや前面パネル部での確認方法が図で説明されています。

スマートフォンでシールを撮影しておくと、問い合わせのときにそのまま読み上げられて確実です。手が届かない位置なら、無理をせず脚立を安定させてから撮影してください。

賃貸に元から付いている古い機種の場合

賃貸物件では、入居時からエアコンが備え付けられていることがあります。この場合、まず勝手に業者を手配しないことが大切です。設備として貸主が所有しているため清掃や修繕の費用負担が貸主側になるケースがあり、独断で作業を入れると原状回復や設備の扱いをめぐって後々もめる可能性があります。入居時からの汚れや経年劣化による不具合は、まず管理会社・大家に相談する対象です。

型番が古くて情報が見つからない、部品がすでに生産終了している、というケースもあります。その場合はクリーニングで改善する範囲にも限界があるため、管理会社に状態を伝えて判断を仰ぐのが順序です。詳しくは賃貸のエアコンの扱い、入居時の確認は入居時のエアコン確認にまとめています。

まとめ

  • 壁掛け(標準)が基準。ほぼどの業者でも対応し、費用も基準になる
  • お掃除機能付きは部品が多く、費用は高くなる傾向。ただし掃除が不要になるわけではない
  • 天井埋込・壁掛け埋込は、料金より先に「対応できるか」を確認する
  • 窓用は分解洗浄の対象外になることが多い。自分でできる範囲は広い
  • どのタイプでも、型番を控えてから問い合わせる

タイプがわかったら、次は料金の仕組みです。料金はどう決まる?で内訳を、見積もりで確認したい12の質問で聞くべきことを整理しています。そもそも依頼が必要かどうかを判断したい場合は自分でやるか業者に頼むかを先に読んでみてください。

自宅の機種に対応しているか確認する

対応できる機種の範囲は業者によって差があります。型番を手元に用意してから問い合わせると、対応可否と金額がその場ではっきりします。

対応機種を確認する

対応範囲・料金は各サービスの公式ページでご確認ください。

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